今の私にとって・・・
もうそれが当たり前の日常になっていた




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瑠璃『奈々!大好きっ』


奈々「私も大好きッ!クラス離れたって関係ないもんねっ♪瑠璃は一番の同志だもんッ!」


瑠璃『私だって同じだよ!奈々ほど理解してくれる人いないもんっ』


奈々「瑠璃以上に話解る人なんていないからねっ!」


瑠璃『えへへ♪離れてもいっぱい語ろうねっ!』








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私は・・・奈々がいるコトに安心しきっていた
軽く依存していたのかもしれない

たった一年間....ずっと一緒にいただけ

他の人より深く相手を知って...
他の人より深く相手を理解して...
お互い友情を深めただけ

ただそれだけだった


今まで当たり前だったことがなくなるだけで、人間って・・こんなに不安に押し潰されてこんなに弱くなるのかな..?










───春───





瑠璃『あ─ぁ今度のクラス嫌だなぁ』


奈々「ホントっ!瑠璃可愛そスギだよ」


瑠璃『何で紅葉ぢゃなくて彼女なの?・・・・せめて紅葉と同じだったらよかったのに・・彼女と一緒なんて...最悪』


奈々「頑張れ瑠璃!愚痴くらいなら聞いてあげられるし♪いつでも私のとこにおいで」


瑠璃『ゔぅ─っこれからが憂欝だよ・・』









瑠璃 side





何で?何でなの?
よりによって彼女となんて...

そりゃ・・・奈々は頭いいし!クラス一緒ってことは100%ない!!ってことは解ってたさっ!
そんなの最初から解ってたさっ!


でも、紅葉とは可能性あったのに・・
・ それもダメだとしても・・・・何で彼女??


アリエナイ....

絶対同じクラスにはなりたくなかったのにな









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私はクラスメイトの彼女と呼ばれる子と同じクラスになってしまった。
瑠璃はその子にこの一年間..何かと迷惑なことをされ続けた。
きっとソレを言い出したらキリがない程だ


やっとのクラス替え・・

奈々や紅葉と別れるのは淋しいけれど彼女と呼ばれるその子と離れられるということは瑠璃にとって待ち望んでいたことだったのだ。








瑠璃 side



これからどうしよう。
あ゙ぁ──私ホント泣きそう....








私はいつものように学校のあとも奈々とくだらないメールをしていた。

そして・・・



〜♪♪〜♪〜


受信メール
200*/03/**
From 奈々
題名 またねっ♪
──────────
明日から新学期だね!
担任誰になるんだろ?
楽しみだねっ(≧ω≦)

今日も長々メールして
ごめんね(´3`)
ありがとう☆楽しかっ
たよ(ο'ч≦ο)

ここまで話解るのは
瑠璃だけだよ!
大好きだぞ♪
  -----END-----








正直凄く嬉しかった。


心のどこかで彼女のことより奈々と離れることの方が気になっていたのかもしれない。

クラスが離れたら今の関係が壊れてしまうのではないか・・・?

友情が壊れてしまうのではないか・・・

一人で不安になっていたんだ。
でも、私はこのメールで安心することが出来た。
私、何不安になってたんだろう?離れたって大丈夫だよね!

そのとき私はそう思えたんだ...













――新学期 初日――





私はいつもと同じように奈々と一緒に登校した。
方向が同じと言うこともあってか、自然とそれが私たちの当たり前になっていた。



瑠璃『いよいよだよ…‥』


奈々「クラス違くてもさ、行きとか帰りは今まで通り一緒にね♪」


瑠璃『うんっ!』





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私は奈々と別れ、新しく自分の居場所となるクラスへと入っていった。


私は自分の席につく。
周りには、元クラスメイト同士で話をする声がきこえる。

もともと友達だったのだろうか…‥?
「わぁ☆クラス一緒だったんだぁ!」などと言う声も聞こえてくる。




私はと言うと、元クラスメイトとも奈々と紅葉以外仲がいいと呼べる程の人はいなかった。
もともと友達だった人は数人いるものの、その人達も他の友達と盛り上がっていたので話をすることは出来ない。

私はただ一人席についている事しか出来なかった...


きっと彼女がよって来るだろう・・・と嫌々ながら予想していたが、彼女も他の人と話していて私のところへくることはなかった。



私は無性につい一ヵ月前の事が嘘のように思えた。
そして孤独と戦った。

何日か経った後も結局、それからも私は周りに溶け込む事が出来ないでいた。






何で彼女はあの輪の中に溶け込めてるんだろう

彼女が出来るのに・・何で私は出来ないの..?



正直悔しかった。
前はクラス中から迷惑がられていたのに彼女は今・・・友達の輪に入ることが出来ている。
でも私は....


そう思うと凄く悔しくて―涙が出そうになった








―放課後―





瑠璃『奈々帰ろう?』


奈々「うん」



私はすぐ奈々の所へ行った。
クラスから・・・あの場所から逃げ出したかったから。

早く奈々と話したかった。

私の居場所が欲しかった。









3日たっても私は未だ特定のお友達が出来ないでいた。




瑠璃『あ、あの・・・これって・・背の順でいい・・んですか。。?』


クラスメイト「いいと思いますよ」


瑠璃『・・あ、ありがとう・・ございま・す・・』


クラスメイト「いいえ」


瑠璃『・・・―』






何を話していいのかな?
何を話せばいいのかな?

私、、解んなかった・・

奈々・・・私どうすればいいのかな..?






一人疎外感を感じる毎日。
でも私には奈々も紅葉もいるんだから...とこの状況に満足している自分もいた。

私は一人じゃないもん。
クラスに友達がいなくたって私は大丈夫!




この時・・・既に奈々に依存している私がいた。






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今日もいつもの通り、私は奈々と帰る為、足早に奈々のクラスへと急いだ。



瑠璃『奈々帰ろう!』


いつもならすぐ"うん"と返ってくる声が今日は少し違った。
奈々「うん!・・・で、そうなんだ」


奈央「そう!でね―・・」


瑠璃『・・・―』



奈々のところへ行くと奈々は同じクラスになった奈央ちゃんと夢中で何かについて話していた。
私はきっと下駄箱までだろうと思って後ろを歩いた。
しかし、奈央ちゃんはずっと同じ方向に進んでいく。




ドコまで一緒なのかな...?

ずっと一緒に帰るつもりなの...?



<>br 奈々「今日ね!体育の授業の時、奈央と一緒に見学してたのね」


瑠璃『・・・そうなんだ』


奈々「奈央と漫画の話で盛り上がっちゃって・・」


奈央「奈々うけるんだよ」


奈々「え――っ!ッてか奈央と意気投合してたよね」


奈央「意外だったよ」


奈々「笑」


瑠璃『・・・・・・』






私はその場にいられなかった。
意気投合して私には判らない話をしている事。 私よりも話が判る奈央ちゃんと楽しそうに話をしている奈々を見る事。
そして、
お互い呼び捨てで呼びあっている事。



私は全てに疎外感を覚えてしまった。
奈々がとられてしまうのではないかと言う焦りが出たてしまった。

"奈々は私の味方"
その安心感さえなくなり、孤独感に襲われた。
ただ奈央ちゃんと話していただけ・・・・それだけでも私は奈々をとられてしまった気がしたのだった。





奈々「英語のテストさ―・・・」


奈央「あぁ!私もさ―・・・」


奈々「・・・だよね」


瑠璃『・・・・』



それからというもの、奈央ちゃんも方角が一緒という事で一緒に帰る事が多くなっていた。
私は判らない話をする二人をただただ後ろから見て帰る日々が続いた。

奈々と朝は一緒に登校するし話す機会はある。
それでも以前と比べると確実に減ってしまった。



クラスが違うから仕方がない事なのだ・・・。
解ってはいるが距離が離れてしまっているのではないかと不安でいっぱいだった。






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奈々「でね!奈央とサボってたんだ」


瑠璃『・・・そぉなんだ』



また奈央ちゃんの話...

久しぶりに二人で帰れると思ったのに・・・これじゃいなくたって同じじゃん。





未だクラスにも馴染めない。
今まで自分の中での支えだった奈々も奈央ちゃんにとられてしまった。
毎日が不安で・・・・孤独で・・・・淋しくて・・・・私はボロボロになっていた。
毎日、家で泣いた。
誰にも気付かれないように声を押し殺して毎日涙を流し続けた。



奈々は私と一番話が合うから、私が一番話についてこれるから・・・だから仲良くしてたんだよね。
今じゃもうクラスも違うし、私なんかより奈央ちゃんの方が話判るし、詳しいし・・・


私なんか・・用無しだよ。








いつのまにか奈々とのメールも少なくなった。
紅葉とも話す事、連絡をとる事が減った。

私は孤独感に襲われた。




一人って、こんなに淋しかったんだ。
私・・・何でこんな事になってるんだろう。。。




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奈々「瑠璃♪一緒に帰ろう!」


瑠璃『・・・うん』



最近は奈央ちゃんも部活らしく帰りも二人で帰った。
でも私は、奈々との距離が離れてしまったと思っていた。

表には出さないが奈々といると淋しくてたまらなかった。




今日もたわいもない話をしながら帰る。


瑠璃『そうなんだ!あはは☆』


奈々「・・・瑠璃―・・?クラスでうまくいってないの?」


瑠璃『・・え・・・・?』


奈々「クラス替わってから・・・何か・・・」


瑠璃『・・・そんな事ないよ!勉強の量増えたしっ疲れてるけどさ。・・ホントありえないよ―・・って奈々の方が大変だろうけどね』


奈々「・・そっか。何かあったら言ってね!私は瑠璃大好きだしね♪私の話判るのは瑠璃だけだからさ」


瑠璃『・・・・』


奈々「癒してもらってるしっ!」


瑠璃『・・・・』







私、、何考えてたんだろう。。
一人で決め付けて・・・一人で思い込んで・・・一人で落ち込んで・・・一人で不安になって・・・。
バカじゃん.....!!



私・・・奈々に依存しスギてた?

別に他の人と話してたって私達の距離が離れるわけじゃないよね。
奈々が私の事嫌いになるわけじゃないじゃん。



本当・・・・バカみたい・・・。






私は奈々の一言で気付いたんだ。
どれだけ自分が子供みたいな考えだったのか。
本当の友達ってどんなのか。

今までの落ち込んでた私が嘘みたいに奈々の言葉は影響力があった。
それに・・・


気付いてくれた事が嬉しかったんだ。









本当の友情って何なのかな。



ずっと一緒にいて、いつも特定の人としか話さない事?

いつも行動を共にする事?
何でも相手に合わせる事?

そんなの上辺だって出来る。



本当の友情・・・
きっと・・・・信じる事から始まるんじゃないかな?
相手を信用出来る事じゃないかな?


きっと全てがそうだとは言いきれないけど....




きっと形じゃなくて・・中身なんだよ。

口で言うのは簡単だよね。
でもそれが出来た時。。。本当の絆が出来るんじゃないかな?

















  あとがき
読んで下さってありがとうございました((。´・ω・)。´_ _))ペコ

当サイト初の小説だったのですが....正直、up出来るようなものではなかったですね。
終わり方なんて自分で突っ込みいれましたΣ(`□´;)!


このお話は私の実話です。笑
お気付きの方が一人いらっしゃいましたが、まぁ当然・・その方このお話に出てきてますし。笑

当時の私、ホントに子供だったと思ってます。
実際この後、私の考え方がガラリと変わりました。
男性に嫉妬するというのゎあると思うのですが、友達同士でもあるものなのでしょうか?
今思うと恥ずかしさ以外の何もないのですが、このことがあってこそうまく人付き合いが前に比べたら前進したと思うのです。


考え方は人それぞれですが、友達は大切なものだと思うのですその大切なものを見つける為に人は何かしら経験すると思うのです。
ちゃんと受けとめられた時に見えてくるものがあると思いますよ!
↑ 人に偉そうなこと言えない管理人|-`).。oO(・・・)


長々意味の判らないコト言ってすみませんm(__)m